一龍斎春水(いちりゅうさい はるみ)という名前をご存じでしょうか。
2019年に公開された劇場版シティーハンター(新宿プライベートアイズ)。
北条司先生原作の、あの名作シティーハンターが帰ってくる!
しかもアニメの声優陣はそのままに!
当時、往年のファンの間ではこの話題で大いに盛り上がっていました。
その劇場版で作品内の重要なキャラクターである野上冴子の声を担当した声優がこの一龍斎春水さんでした。
聞きなれないこの名前は誰なのでしょう。
一龍斎春水は有名な大ベテラン声優
劇場版シティーハンター(新宿プライベートアイズ)は、大ヒット漫画「シティーハンター」の劇場版アニメです。
前作の映画公開から20数年ぶりにまさかの復活ということでファンの間では大きな話題となりました。
しかも声優陣はテレビシリーズの面々がそのまま帰ってくるというニュースに、ファンの間では歓喜の声が鳴り響いていました。
主人公の冴羽りょう(漢字は環境によっては表記できない)にはもちろん神谷明さん。
槇村香に伊倉一恵さん、海坊主に玄田哲章さん、野上冴子に一龍斎春水さん。
ここで「エッ」となった人も多かったのではないでしょうか。
野上冴子は麻上洋子(あさがみ ようこ)さんという声優さんが務めていたキャラクターでした。
麻上洋子さんと言えば大ベテラン声優で、「宇宙戦艦ヤマト」の森雪をはじめ、数多くの作品に出演されています。
知らない人はあまりいないでしょう。
そしてこの野上冴子は、シティーハンターには欠かせない重要なキャラクター。
「そうか、麻上洋子さんだけは何かの都合で外れたのか」
と残念がった人も多かったのでは?
それにしてもこの漢字まみれの仰々しい名前はなんだ?
どういう人なんだろうか。
と思われた人もいたことでしょう。
一龍斎春水は麻上洋子
すでに知っていたファンの方は多かったかもしれないですが、この一龍斎春水さんこそ麻上洋子さんその人でした。
名前の違和感が半端なかったもので、知らなければ当然困惑しますね。
麻上洋子さんは1993年に講談師・一龍斎貞水(いちりゅうさい ていすい)に弟子入り。
なんと女流講談師としての活動も開始されていました。
2012年からそれまでの芸名であった麻上洋子から、この一龍斎春水へと改名されたというワケでした。
講談師としての一龍斎春水
講談師と言えば、扇子をバシバシ叩きながら名調子で語る伝統芸として知られています。
近年は神田伯山さんなどの活躍で人気ですね。
森雪や野上冴子を演じていた麻上洋子さんとはどうしてもイメージが結びつかないですが。
そもそものきっかけは、構成作家から「伝統話芸に興味はないのですか」と問われて、一龍斎貞水さんを紹介されたということだそうです。
最初はあまり趣味ではないと思ったそうですが、後日一龍斎貞水さんの出演したビデオを見て感動。
自ら門をたたく事になったという事だそうです。
入門から3年の1996年に二つ目に昇進。
2004年に真打となられています。
まとめ
一龍斎春水さんは講談師としても活躍する大ベテラン声優の麻上洋子さんでした。
現在では母親の介護のため仕事をセーブされているようですが、声優や講談師としての活動は今まで通りに続けられているそうです。
そして2023年9月公開の劇場版シティーハンター天使の涙(エンジェルダスト)に、もちろん野上冴子として声を担当されています。
そしてエンディングを飾るのはやっぱりアノ名曲「Get Wild」。
多くのファンが楽しみに待っていたことでしょう。
今後も増々の活躍を期待したいところです。
最後までお読みいただき有難うございます。
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