山の上ホテルの休業理由に涙!改修なのか建て替えか?営業再開の日はいつ?

東京都千代田区にある「山の上ホテル」が2024年2月14日で休業となりました。

山の上ホテルは川端康成三島由紀夫池波正太郎など多くの文豪に愛された歴史ある名建築として知られ、多くのファンがその休業を惜しんでいました。

休業の理由は建物の老朽化への対応のためということですが、気になる再開はいつになるのでしょうか。

また再開したとして、耐震化工事などで外観がかわってしまのではという声も聞かれます。

山の上ホテルの営業再開はいつなのか。

そしてどのような形になるのかを調べてみました。

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山の上ホテルはなぜ休業したのか

歴史ある名建築ホテル「山の上ホテル」創業は1954年。

アールデコ様式のクラシックな名建築として知られています。

設計は多くの名建築を残している建築家・ウィリアム・メレル・ヴォーリズが手掛けました。

そんな名ホテルはなぜ休業することになったのでしょうか。

山の上ホテルが2023年10月23日に出した全館休業のお知らせは次のとおりでした。

平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
 このたび、創業70周年を迎える山の上ホテルは、竣工から86年を迎える建物の老朽化への対応を検討するため、2024年2月13日より当面の間、休館する事となりました。
休館期間等につきましては未定であり、決まり次第ご報告させていただきます。(※2024年2月12日が営業最終日となります)
 皆様には大変ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

 なお、直営店である、「てんぷら山の上Ginza」「てんぷら山の上Roppongi」「てんぷら山の上日本橋三越本店内」「レストランヒルトップ順天堂医院内」は、引き続き営業してまいります。
今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

引用元:山の上ホテル ホームページ

多くのクラシック建築物がそうであるように、老朽化問題は避けられないようですね。

耐震化に対応していなければそこへの対策もしなければなりません。

歴史ある建築物だけに、ある意味一番腑に落ちる休業理由と言えるかもしれません。

山の上ホテルの再開はいつなのか?

惜しまれつつ休業となった山の上ホテルですが、営業再開予定の時期は決まっているのでしょうか。

残念ながら、今のところどこの情報を調べても2024年2月14日現在で営業再開予定は未定となっています。

なにせ老朽化への対応もこれから検討するということのようなので、かなりの期間休業が続くことが予想されますね。

「このまま廃業になるのではないか」という懸念も出ているのも無理のない所ですね。

では再開したとしてどんな形になるのか、その時期や形態を予想してみましょう。

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山の上ホテルの再開はどんな形になるのか?

現時点では再開に関しての情報は無いというのが現状ですが、やはり気になりますね。

山の上ホテルは実は過去様々な変遷を経て現在の外観になっています。

過去の改修などの様子はどのようなものだったのでしょうか。

過去の改修の様子はどうだったのか

1970年に別館(新館)が建設され、1980年に本館の改修が行われています。

その後2014年6月に別館(39室)は閉鎖されます。

この別館は後に売却され。2014年に明治大学が取得し有効活用を目指します。

ところが建材にアスベストが使用されていたため解体され、現在は広場となっています。

別館売却後は本館のみの営業を続けていましたが、2019年に老朽化により全館休業してリニューアルされています。

当時の様子は次のようでした。

山の上ホテルは老朽化が進み、今年5月から全面休業していた。改修で、ロビーは1937年の建物完成当時の大理石模様を復元するなどした。客室は以前と同じ35室で、平均価格は1人1泊2万500円と約2割上がった。

引用元:読売新聞オンライン

改修リニューアルには前例があったのですね。

他の建築物改修パターンはどんなものなのか

外観を含めた様々なアプローチが考えられる建築の改修ですが、他の例はどんなものなのでしょうか。

有名な建築物の改修の様子を見てみましょう。

例① ホテルオークラ

The Okura Tokyo

名門ホテル「ホテルオークラ」も2019年に本館がリニューアルしました。

この時のリニューアルでは本館建て替えが行われています。

建物全てが建て替えられて「The Okura Tokyo」として生まれ変わりました。

有名なロビーはそのまま再現され、オークラの風格は具現化されたリニューアルと言われています。

例② 帝国劇場

帝国劇場

歴史ある劇場として知られる「帝国劇場」は開設は1911年。

現在の劇場は1966年建設の2代目です。

2代目帝国劇場

ビルに組み込まれたため初代とはかなり風格は異なりますが、半世紀以上にわたり人々に愛されてきました。

来る2025年2月には、これまたビルの老朽化に伴い周辺ビルごと建て替えとなるようです。

3代目はどんな姿に生まれ変わるのでしょうか。

例③ 国立劇場

国立劇場

伝統芸能の中心地・国立劇場も現在休館中ですね。

2代目帝国劇場と同じ1966年に建てられた歴史ある建物は、やはり建て替えとなるようです。

2029年に再開予定だそうです。

こちらも現代風のビルに生まれ変わるのでしょうか。

山の上ホテルはいつどんな形で生まれ変わるのか?

歴史と伝統のある名建築も時の流れには逆らえませんね。

改修や建て替えを余儀なくされるとしても、それぞれの工夫で風格や特徴は残しつつ、見事にリニューアルを遂げていますね。

では今回の山の上ホテルはいつどのような形で復活するのでしょうか。

現時点ではまだ方向性も決まっていない状況なので、部分的な改修でも年単位の時間を要するのは確実なようです。

建て替えともなればもっと時間はかかりそうですね。

そして気になるのはどのような形で復活するのかというところでしょう。

特徴であるアールデコ調の鉄筋コンクリート造は踏襲されるのか。

食通の文豪を足繫く通わせた料理部門はどうなるのか。

特に地下1階の「コーヒーパーラーヒルトップ」の存続を望む声は多いでしょう。

名物プリンアラモード

バーやレストランは直営店が各所で引き続き営業中ですので、その味は保たれることでしょう。

営業再開の暁には、創業当時からの伝統の味が帰ってくるのではないでしょうか。

改修ではなく建て替えとなった場合はどうなるのでしょうか。

現代の建築技術向上により、創業時の小規模ホテルの風格を残しながらも内部は近代化が図られ、客室も増設されるかもしれませんね。

時代を鑑み、宿泊代金も少し上がるかもしれませんが。

ともあれ今後の進展が気になりますね。

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まとめ

文豪たちに愛され、多くの名作が生まれたホテル「山の上ホテル」

老朽化は避けられず2024年2月14日に全館休業となりました。

残念ながら再開時期は今のところ未定ということです。

クラシックな外観をそのまま残すのか、それとも建て替えか。

ヴォーリズ建築はそのレトロな外観が特徴なだけに、そこは残されるのではないかと思いたいですね。

様々なアプローチによる改修が予想されますが、多くの人々に愛された山の上ホテルの風格は残してほしいですね。

最後までお読みいただき有難うございます。

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