鶴岡八幡宮の神社本庁脱退の理由は何?有名神社の相次ぐ離脱の謎を考察!

鶴岡(つるがおか)八幡宮といえば、鎌倉幕府を開いた源頼朝ゆかりの神社ということで、多くの観光客でにぎわう有名な神社ですね。

その鶴岡八幡宮が宗教法人「神社本庁」から離脱する方針であるというニュースが報じられました。

現在日本のほとんどの神社は神社本庁に所属している形です。

例えるならフランチャイズ店と統括本部との関係と言えますね。

日本を代表する巨大組織「神社本庁」からの離脱を決めた鶴岡八幡宮。

気になるその理由を調べてみました。

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鶴岡八幡宮の神社本庁離脱の理由を考察

鶴岡八幡宮の本庁離脱は2024年3月5日付で宗教法人法に基づき境内に公告されました。

神社本庁に通知文書が届いたのは3月7日だそうです。

鶴岡八幡宮が神社本庁からの離脱を決めた理由は何だったのでしょうか。

文書に離脱の理由は明記されていなかったそうです。

取材に応じた鶴岡八幡宮の担当者は「手続き中なので今は申し上げられない」というコメントを残されています。

正式発表のない現在の段階では考察しかできませんが、各方面やネットの反応などからその理由がなんとなく見えてきそうです。

神社本庁との関係のこじれが原因か?

神社本庁は包括する神社の人事や運営に介入することができます。

この内政干渉とも言える介入を嫌っている神社は多いでしょう。

例えば神社参拝の作法などを見ても、現在多くの神社で見られるそれは近年に神社本庁が制定したものですね。

各神社にはそれぞれの歴史があり信仰の在り方も様々です。

土地に根付いた伝統なども存在します。

それらを本庁が認めずに中央から人を派遣してくる。

国の機関として神社を統治しようとするやり方が過ぎれば、地域の神社としての存在との溝が深くなります。

今回の鶴岡八幡宮の離脱の原因といわれているのは、神社本庁の内紛に関わるものだという話です。

神社本庁の総長人事をめぐる内紛がもう数年に渡って続いているそうなのですが、その一方が鶴岡八幡宮側なのだそうです。

和解ならずで今回の離脱に発展したのではないかという声も聞かれます。

神社本庁内部にも深い闇が横たわっているのではないでしょうか。

政教分離の考え方から

神社本庁には関連団体に政治色の強いモノもあります。

神社の大本が政治色を帯びているということで、政教分離の原則に反しているという声も大きくなってきています。

政治色が強くなれば、選挙協力など様々な問題をはらんできます。

その辺りに嫌気がさした神社もあるのではないでしょうか。

有名神社は独立独歩が可能なのか

単独で宗教法人化できる神社は少ないでしょう。

そのため神社本庁に加盟している神社がほとんどだという図式になります。

しかし宗教法人の傘下ということになれば、当然本部への上納金のようなシステムはあるでしょう。

また、宮司の交代など人事に絡む問題には本部である神社本庁を通さなくてはなりません。

昨今では神社本庁に人事や運営で介入されることなどを嫌い、離脱する神社が出てきています。

鶴岡八幡宮も誰もが知っている有名神社ですから、独立してやっていけるとの判断もあったのでしょう。

経済的に体力のある神社は独立しても神社の経営は問題ないですからね。

そうなると過干渉や上納金など、所属によるメリットよりもデメリットのほうが大きくなってきます。

運営方針など方向性にズレがあれば離脱の気運は高まりますね。

今後もこのような流れは増えていくのではないでしょうか。

有名神社が過去にも離脱

神社本庁からの離脱の動きは今に始まったことではありません。

過去にも何度か有名な神社が離脱していきました。

最近ではこんぴらさんで知られる香川県の金刀比羅宮が、本庁との信頼関係が崩れたという理由で離脱しています。

この他には能登国一之宮・気多大社靖国神社伏見稲荷大社日光東照宮富岡八幡宮新熊野神社建勲神社石清水八幡宮など、日本有数の有名神社が離脱しています。

一番最初に離脱したのはどこなのでしょう。

なんと神社本庁のお膝元である明治神宮でした。

明治神宮は日本で最も収入の高い神社です。

神社の収入を平均的に調整する組織である神社本庁に不満が爆発したのかもしれませんね。

ちなみに、明治神宮の離脱は一時的なもので、現在では本庁の包括化に戻っています。

単純に金銭的な問題だけではなく、神社の在り方をめぐって対立し、結果離脱の道を歩んだ神社もあったでしょう。

それは神社本庁が、ある意味謎の巨大宗教法人と言えるからでしょう。

神社本庁って何?

神社本庁

日本のほとんどの神社を包括する神社本庁とはどのような組織なのでしょうか。

日本全国の神社の約95%を包括している組織です。

そんな巨大な組織なので公的機関かと思いきや。

実は民間の宗教法人なのです。

戦後の政教分離策で神社は国家の管理から外れています。

しかしそれでは大きな神社以外は維持が難しくなります。

そこで全国の神社を包括して管理運営するため発足したのが神社本庁でした。

1946年2月3日に設立。

本宗は伊勢神宮です。

そういえば、どこの神社でも神宮大麻(天照大神のお札)を売っていますね。

このように日本の神社の大元締め的な立場の神社本庁ですが、政治色の強さを問題視する声もあります。

関連団体には神道政治連盟と、国会議員により構成される神道政治連盟国会議員懇談会というものがあり、影響力は小さくないようです。

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鶴岡八幡宮ってどんな神社?

鶴岡八幡宮

今回の主役である鶴岡八幡宮とはどのような神社なのでしょうか。

改めてその概要を見てみましょう。

鶴岡八幡宮は、鎌倉幕府を開いた源頼朝が、1180年に現在の地に八幡宮を移したのが始まりです。

大分の宇佐八幡宮、京都の石清水八幡宮らと並び、日本三大八幡宮とされています。

魅力は何といっても源氏ゆかりの歴史でしょう。

源頼朝が幕府を置き、整備した鎌倉の美しい都。

静御前が源義経を想い舞った舞台。

三代将軍源実朝が甥である公暁に命を奪われた隠れ銀杏。

数々の史跡に加えて、鎌倉国宝館や鎌倉文華館などの豊富な文化財。

これらに触れることのできる素晴らしい神社ですね。

今後はどのような展開になるかわからないところですが、訪れる人の足は減ることはないでしょう。

最後までお読みいただき有難うございます。

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アクセス

神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目1-31

JR鎌倉駅から徒歩10分

江ノ電鎌倉駅から徒歩10分

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