京都市内の街中に突如現れる感のある由緒あるお寺があります。
お寺の名前は行願寺(ぎょうがんじ)。
革堂(こうどう)という通称で知られています。
このお寺、日本最古の観音霊場、西国三十三所観音霊場の十九番札所である古刹です。
どんなお寺なのか、詳しく見ていきましょう。
革堂 概要

京阪電車「神宮丸太町駅」下車徒歩約十分。
寛弘元年(1004)行円上人により創建。
戦乱や火災で何度も場所を変え、都の中心に再建されます。
宗派は天台宗。
御本尊は千手観世音菩薩。
子を孕んだ母鹿を射殺してしまったことを悔やんだ上人が、常にその皮をまとって鹿を憐れみ、人々から皮聖(かわのひじり)と呼ばれていました。
いつしか寺も革堂と呼ばれるようになったというのが寺名の由来です。
この漢字で「こうどう」と読める方はなかなかいないのではないでしょうか。
やはり「かわどう」と読んでしまいますね。
京都で誰かに「行願寺は何処ですか」と聞いてもキョトンとされることが多いでしょう。
やはり「こうどう」は何処ですかと聞かないと、ピンときてもらえないと聞いたことがあります。
京都にはこのような寺社がたまにありますね。
境内の様子

門の前には大きく「こうどう」の白い看板があり、街中に突然現れる感じが面白いです。
その横の石柱には「一条かうだう」とあります。
創建当時は一条小川の地にありましたから、それを表す趣深い道標ですね。
門を入ってまっすぐ進むと本堂が見えます。
西国のお寺の本堂は大体似た感じの造りと雰囲気です。
観音様のお住みになられるいわゆる大悲殿というやつですね。
参道には今の季節柄、蓮の鉢植えが並びます。
本堂前の右手に藤袴祭の案内と藤袴の鉢植えが並んでいました。
京都の藤袴プロジェクトというやつでしょうか。
左へ進むと都七福神の寿老人堂。愛染堂。鎮宅霊符神堂などがあります。
広くはない境内ですが、そこは西国のお寺。
何とも言えず風格がありますね。
霊場として

霊場として全国に知られる西国三十三所。
第十九番札所として参拝者も途切れません。
他には京都市内で巡礼が可能な「洛陽三十三所観音霊場」第四番札所。
毎月七日に賑わう都七福神めぐり「寿老人」霊場として親しまれています。
実は革堂の寿老人、京都に存在する複数の七福神霊場の掛け持ちをされております。
例としましては、「京都七福神」、「京洛七福神」などがそれです。
他で見ますと、松ヶ崎の大黒天さんも複数兼ねておられますね。
都七福神が霊場としての機能やバランスが良すぎてなのか、今はこちらが主流になってしまい、その他の京都の七福神霊場の影は薄いように感じます。
何はともあれお堂の中の寿老人、なかなかのお姿です。是非お参りしてご利益を。
革堂 付近
お参りの後は長いものを食べるとよろしい。と言われています。
西国のお寺などの付近には大体蕎麦屋がありますが、この付近にもありました。
南に歩いてすぐのところに「更科」という蕎麦屋さんがあります。
巡礼の疲れを癒し、空腹を満たしご利益をいただいてはいかがでしょうか。
さらに南に歩いていくと、老舗のお茶屋さん「一保堂茶舗本店」があります。
喫茶やテイクアウトもあります。
巡礼の疲れは一服のお茶でとるのも良いのでは。
ここまで徒歩で下がってきたら、二条、そして御池にたどり着くでしょう。
その後は京都の繁華街である河原町はすぐそこに近づいています。
まとめ
革堂。京都市内の中心街に近くお参りし易い札所です。
また、同じく西国札所の六波羅蜜寺や清水寺なども近くです。
併せてお参りされてはいかがでしょうか。
西国霊場のお寺は何処も風格がありますね。
巡礼でなくとも、気軽に訪れることをお勧めいたします。

最後までお読みいただき有難うございます。