為替介入って何?超簡単にまとめてみた!

ニュースなどでたまに聞く「為替介入」という言葉があります。

通貨の為替レートを安定させるための政策ということはなんとなくわかりますが、結局は何をやっているのでしょうか。

為替介入について、簡潔にまとめてみました。

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為替介入って何

為替介入とは、簡単に言うと「自国通貨の為替レート安定のために政府や中央銀行が行う外貨の売買」ということになります。

為替介入の目的とは

為替介入の目的とは何でしょうか。

大きな目的ということでは「通貨の過剰な上昇や下落を抑える」ということに尽きるでしょう。

為替レートが不安定になってしまうと、通貨が大きく変動してしまいます。

自国の通貨が極端に高くなると、輸出が不利になってしまい国の経済には深刻なダメージです。

通貨が極端に低くなると、今度はインフレの恐れが高くなります。

適度なインフレは健全ですが、過度のインフレは物価高など我々の生活に響いてきます。

為替介入による通貨の供給量の調整が、短期的にではあるが為替レートの安定につながるということですね。

もう一つの意味合いには、「投機筋への対抗」という側面もありますね。

利益を狙って短期売買を繰り返す投資家の動きを抑えるという意図ですね。

為替介入ってどう行われるの

為替介入はどのような行われ方をするのでしょうか。

スタートは財務省から日銀への提示から始まります。

円安対策の為替介入

円安対策としては、ドル預金やアメリカ国債を売ります。

そのあとは数兆円単位で円を買っていきます。

これは外貨準備として国が普段から蓄えていたものを使います。

「ドル売り・円買い」が円安を抑えるための為替介入です。

円高対策の為替介入

円高に対しての対策は逆を行います。

国債を発行して円を調達します。

その円を売ってドルを買います。

「円売り・ドル買い」が円高を抑えるための為替介入ですね。

為替介入は奥の手

一国だけでは効果が薄いと判断される場合には、他国と足並みをそろえて行う「協調介入」というものもあります。

このように通貨安定の起爆剤ともなる為替介入ですが、行うのはなかなか難しいようです。

外貨の準備には限度があります。

加えて相手国や関係する他の国へ理解を求めることも必要なので、いつでも何度でもできるわけではありませんね。

為替介入は経済転換の奥の手とも言えるのではないでしょうか。

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為替介入の効果はあるのか

実際に為替介入が行われて、その効果はどの程度あるのでしょうか。

短期的には為替の安定に効果はあると言われています。

しかし、長期で見てみるとその効果は限定的なものになりやすいそうです。

市場の通貨需給バランスは国ごとによって情勢一つで変わるものですね。

政策などが変化しないと根本的な影響は出てこないでしょう。

また、為替介入はほとんどの場合、事前にその実行が先に読まれてしまう傾向が多いようです。

こうなると出来レースとなってしまいます。

為替介入の効果について疑問を持つ人は多いでしょう。

経済転換の起爆剤になる場合もありますが、基本的には大きな流れをガラリと変えるほどの効果はなさそうですね。

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為替介入を隠すワケとは

為替介入が行われたことは事前に公にされることはほとんどありませんね。

ニュースなどでも「為替介入があったのでは?」という報道はありますね。

実際の介入が行われた後、公表された統計などから為替介入があったということが明らかになることがほとんどです。

しかし実際には事前に投資家やマスコミに為替介入の計画は漏れてしまっていることが多いですね。

面白いのは、記者などが財務省や日銀に為替介入の有無を尋ねると、みんな白々しい感じでとぼけた回答をしますね。

茶番ともいえるやりとりなのですが、これにはどんな意味があるのでしょうか。

為替介入の時に関係者が言葉をはぐらかすにはキチンとした理由がありました。

「市場への影響を抑えて効果を高めるため」

関係者がコメントを控える理由はこれに尽きます。

為替介入の具体的な意図や時期などの戦略が漏れてしまうと、市場はその情報に対して準備をしてしまいます。

投機筋としては事前情報があれば当然利益を生む行動をとることでしょう。

これでは為替介入の効果は薄れてしまいます。

為替介入の効果を高めるには、不意打ちという形で市場にプレッシャーをかけるという事が重要になってきます。

実際にはなかなかうまくはいかないようですが。

まとめ

為替介入とは「自国通貨の為替レート安定のための政府の行う外貨の売買」です。

これには通貨の過剰な上下動を防ぐという意図があります。

為替介入関係者は市場に悟られないように秘密裏にこれを行うことが多い。

不意打ちを行うことで市場に大きなショックを与え、過剰な上下動の流れを止めて為替レートの安定を図ります。

実際には短期的に多少の効果はあるのものの、長期で見るとその効果は限定的であると言われています。

株価や通貨の動きは誰にも読めないし操作もできないというところですね。

政府や日銀も日々頑張ってくれているのですね。

最後までお読みいただき有難うございます。

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