奈良県の大和郡山市は金魚の街として知られています。
そして何と言っても街の中心にある大和郡山城は、見事な佇まいで大和郡山のシンボルと言えるでしょう。
ここで毎年梅の季節に行われるのが「大和郡山城盆梅展」です。
先日、陽気に誘われその盆梅展に行ってまいりました。
今年で回を重ねること18回目。
城外の梅も満開。ベストタイミングに訪れることができました。
梅盆栽の数々
会場内には大小様々な梅盆栽が素晴らしい香りを放っておりました。
渋くお出迎え。
こんな床の間欲しいわ。
紅白咲き分け。盆梅ではよく見るタイプですが大きさが圧巻ですね。
直友と銘があります。見事な八重ですね。枝のうねりが素晴らしい。
このようなガレた感じをジンシャリ彫刻と言うそうですが、名樹にはこれが多いですね。
この幹でなぜこんなに立派な花がつくのか・・・・
郡山城盆梅展は、お城の櫓の中でやるというのが他と違って珍しいところだそうです。
常時約120鉢が展示とあるので、規模としてもかなり大きいですね。
滋賀の長濱盆梅展にも負けてないですね~。
舞姫という銘。
優雅な花と素晴らしい枝ぶり。
中庭では猿回しの伝統芸能も行われておりました。
初めて見ましたが、愛らしいものです。
中庭でのイベントは毎年変わるみたいです。
大和郡山城址
さて、せっかくここまで来たので、大和郡山城を歩いてみました。
大和郡山城の来歴はざっと次の通りです。
天正八年に筒井順慶(つつい じゅんけい)が築城。
本能寺の変後の日和見で、「洞ヶ峠を決め込む」という残念なフレーズで有名になってしまったお人ですね。
大和郡山繁栄の礎となった人物なんですがね。ちょっと気の毒です。
筒井の後を受けて入ったのが、豊臣秀吉の弟の秀長。
この人のおかげで更なる発展を遂げる郡山。デキる男だったんですね秀長。
大河ドラマでも破天荒な秀吉に対して沈着冷静な実務派としてよく描かれますね。
幻と言われた天守も近年の発掘で存在が明らかになったようです。
その遺構が展望台に保存されています。
金魚の町
大和郡山は日本最大の金魚の養殖の町として有名ですが、この基礎を築いたのが柳澤吉里(やなぎさわ よしさと)。
忠臣蔵の時の活躍が有名な柳澤家のお殿様と言えば柳澤美濃守吉保(よしやす)です。
この吉保の長男が吉里なのです。
趣味で飼ってた金魚を持ち込んだのが始まりらしいですね。
以前、金魚の養殖場を見てまわったことがありますが、あちこちの養殖場からこぼれていくのでしょうか。
このあたりの水路や小川のは金魚の稚魚が泳ぎまくっています。
なかなか面白い風景です。
まとめ
長濱盆梅展、大阪天満宮梅まつり、北野天神梅花祭、等々、この時期梅に関してイベントは多いですが、郡山城盆梅展も一見の価値アリです!
何といってもお城が舞台というのが素晴らしいですね。
アクセス
近鉄郡山駅下車徒歩約7分
JR郡山駅下車徒歩約15分
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