俳優・松平健さんが主演する国民的時代劇といえば「暴れん坊将軍」ですね。
2008年12月に放送された特番を最後に長らく制作されることのなかった「暴れん坊将軍」。
なんと2025年新春に17年ぶりに復活というニュースが駆け巡りました。
その名も「新・暴れん坊将軍」。
脇を固める豪華俳優陣も話題です。
どんな内容になるのか。
そして、まさかのシリーズ復活はあるのか。
時代劇ファン注目の作品となるであろう今作について考えてみたいと思います。
「新・暴れん坊将軍」はどんな作品になるのか
江戸幕府8代将軍・徳川吉宗が貧乏旗本の三男坊「新さん」として身分を隠し、庶民の暮らしに紛れて悪を討つ痛快時代劇「暴れん坊将軍」。
2025年新春時代劇の特番として17年ぶりに帰ってきました。
主役はもちろんマツケンこと松平健さん。
番組タイトルも「新・暴れん坊将軍」としてリニューアル。
どんなストーリー展開なのか
今回の舞台は吉宗の治める世の中から20年以上も経った江戸の町。
すでに吉宗も引退が近いという状況での世継ぎ問題が大きなテーマ。
後継者争いの中、数々の陰謀渦巻く難事件が巻き起こるという胸躍る展開となりそうです。
これまで作中で家族や家庭という要素は一切描かれてこなかった「暴れん坊将軍」。
今回は物語に3人の息子が登場。
後継者争いの中、親子の絆も描かれるというレアな展開になりそうです。
豪華制作陣
今作の制作スタッフは実力派揃いです。
監督、演出は三池崇史氏が務めます。
映画「ゼブラーマン」、「クローズZERO」シリーズ、「十三人の刺客」など、数々の名作で知られていますね。
脚本は大河ドラマ「青天を衝け」などで知られる大森美香氏が担当。
撮影は京都の太秦東映撮影所で行われています。
豪華俳優陣
気になる豪華俳優陣を見てみましょう。
主役の将軍・徳川吉宗(徳田新之助)を演じるのは、もちろんこれまで同様に松平健さんです。
25歳から吉宗を演じ続けてきたというからもはや分身ですね。
同じ俳優が演じた単一ドラマとしては、大川橋蔵さん主演の「銭形平次」に次ぐ歴代2位という記録を打ち立てています。
そしてもう一人の主人公ともいえる嫡男の徳川家重を演じるのが、なにわ男子の西畑大吾さん。
後に9代将軍となる徳川家重ですが、史実では病弱の将軍として知られ、何かと暗君扱いをされていますが、この辺りをどう描いていくのでしょうか。
その他の主要キャストは次の通り
- め組の辰五郎・・・生瀬勝久さん
- おさい(辰五郎夫人)・・・高島礼子さん
- 大岡忠相・・・勝村正信さん
- 加納五郎左衛門・・・小野武彦
- 徳川宗武・・・駒木根葵汰さん
- 本間要治郎・・・小澤征さん
- 本間要蔵・・・本田博太郎さん
ハマり過ぎなGACKTの尾張宗春
今回最も注目すべきは黒幕となるであろうキャラクター・徳川宗春でしょう。
過去シリーズでも紀州徳川のライバルとして度々登場してきた重要人物ですね。
質素倹約を良しとする吉宗とは正反対のド派手な傾奇者お殿様という尾張藩主の徳川宗春。
今回この役を演じるのはミュージシャンで俳優のGACKTさんです。
GACKTさんと時代劇といえば、かつて大河ドラマ「風林火山」で演じた上杉謙信を思い起こす人も多いでしょう。
いまだ大河史上に残るハマり役として人気の高いGACKT謙信ですが、この尾張宗春もかなりの人気キャラとなるのではないでしょうか。
クライマックスでのまさかの吉宗との斬り合いはあるのか。
普通に考えれば難しいでしょうが、三池崇史監督ならば何らかの盛り上げ演出があるのではないでしょうか。
楽しみで仕方ありませんね。
GACKT「新・暴れん坊将軍」に尾張藩主役で出演、松平健との共演は“誉れ”(コメントあり)https://t.co/cD2KSuFlrw#暴れん坊将軍 #松平健 #GACKT pic.twitter.com/f87255ZwCP
— 映画ナタリー (@eiga_natalie) December 17, 2024
暴れん坊将軍の歴史
全放映回数832回という日本の連続テレビドラマ史上歴代2位の記録を持つ「暴れん坊将軍」。
その歴史は以下の通りです。
- 第1作「吉宗評判記 暴れん坊将軍」は1978年1月7日から1982年5月1日まで放送
- 「暴れん坊将軍Ⅱ」から「暴れん坊将軍Ⅻ」まで、1983年から2002年まで断続的に放送
- 2003年「最終回スペシャル」放送後にシリーズ終了
- 2004年3月 春のスペシャル「将軍生母襲撃!一途な恋に生きる女」放送
- 2008年12月 ドラマスペシャル「暴れん坊将軍」放送
前回の復活はまさかの展開
2008年の特番を最後に松平健さんの暴れん坊将軍をテレビで見る機会はなくなっていました。
ところが2011年、意外な形で暴れん坊将軍の雄姿を見ることが出来た作品がありました。
それは何と仮面ライダーというまさかの展開。
2011年8月公開の「劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル」という作品の中で、主人公たちが江戸時代にタイムスリップして吉宗と共に戦うという場面が出てきます。
劇場で子供たちと一緒に映画を観ていたお父さんの中には感動の涙をこぼした方もおられたのではないでしょうか。
暴れん坊将軍シリーズ復活はある?
今作で17年ぶりに復活した松平健さんの「暴れん坊将軍」。
クライマックスではまだまだキレキレの殺陣シーンを披露するであろう松平健さん。
これをきっかけとして新シリーズ復活という流れはあるのでしょうか。
昨今の時代劇離れの風潮の中、レジェンド作品が特番での復活を果たした意義はかなり大きいと思われます。
制作サイドも新たな試みを取り入れた作品作りがされていました。
これまでのシリーズでは描かれなかった脚本要素や、独創的な立ち回りシーンなど、今回の新作が新たな視聴者層の開拓にもつながったのではないでしょうか。
流石に1クール放送はハードルが高いかもしれませんが、季節ごとの特番という形でなら、十分あり得そうですね。
魅力的なキャラクターの多い作品だけに、そろそろ次世代に向けた次なる暴れん坊将軍を継承するべき時期に来ているのではないでしょうか。
最後までお読みいただき有難うございます。
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