「マルちゃん 赤いきつね」といえば、人気の和風カップ麺として長く愛され続けていますね。
同シリーズ「緑のたぬき」とともに、これまで多くの芸能人・タレントがCMに出演し、お茶の間にもなじみ深いですね。
ところが最近、「赤いきつね」のCMに対してネットが炎上しているというニュースが世間をにぎわせています。
炎上しているのは「赤いきつね」のアニメCMです。
一体このCMの何が問題となっているのか。
炎上したネットの声はどんな様子なのか。
詳しく調べてみたいと思います。
赤いきつねのアニメCMは何が問題?

ネットで波紋が広がった「赤いきつね」のCMとはどんな内容なのか。
簡単に言うと、女性キャラクターが赤いきつねを食べる様子が描かれた作品です。
その表現が性的であるというものでした。
問題点はどこ?
今回のCMが発表されたのは2025年2月6日のYouTubeやXでした。
いわゆるウェブCMということですね。
ー「だし」が美味いとホッとする。
寒い冬の夜。家で一人、ドラマはクライマックスへ。
YouTubeの概要欄の説明文はこのようなものでした。
キャラクターを演じたのは声優の市ノ瀬加那さん。
情感こもった素晴らしい演技でした。
このCM、どこが問題点なのでしょうか。
描いているのは若い女性が夜中に一人でカップ麺を食べている様子です。
表現方法や音声に意図的に性的な描写を感じるというものなのでしょうか。
性的描写と深読みできる映像の表現としては以下の通りです。
- 若い女性が暗い部屋で一人ドラマを見て涙目である
- 頬を赤らめながら麺をすする
- 髪を掻き上げ麺をすする
- 油揚げにかじりつく
- 口元がアップである
- 食事の音声や効果音がリアル
見かたによっては性的描写であると言えなくもないですが、こじつけ的ではとも思ってしまいます。
たしかに食事というものは逆排泄行為であると考える人もいます。
そのため人によっては不快感を感じるのかもしれません。
麺や出汁をすするという表現も、美味しそうと感じる人もいれば下品だという人もいます。
西洋の食事マナーでは音をたてるのはタブーとされていますからね。
しかし、落語のそば喰いなどの表現と同じく、やや誇張しないと美味しさが伝わらない部分もありますから、この表現は仕方のないのとこかもしれません。
映像表現としてはどうでしょう。
アップになる口元や髪を掻き上げ麺を口に運ぶシーンなど、想像力を豊かにすれば色々と性的なものが想起されることもあるかもしれません。
やたらとリアルな効果音も同様ですね。
説明文の「クライマックスへ」とはどういう意味なのか。
それも色々想像する人はいるかもしれませんね。
男性バージョンは問題なし?
今回のウェブCM、同シリーズ「緑のたぬき」もありました。
こちらは男性バージョンのアニメCMです。
キャラクターを演じたのは声優の畠中悠さん。
こちらもほっこり感が良いですね。
ー「だし」が美味いとホッとする。
雪が降る真冬、とある学校の放課後。
同じくYouTubeの概要欄の説明文はこのような感じです。
映像表現についても、口元のアップやリアルな音声は女性バージョンと同じように描かれています。
しかしこちらはネット上でも何の問題もなく人気のCMとなっています。
男性キャラクターの食事シーンというのは、多くのアニメ作品でよく描かれるので、見慣れた光景であるということなのでしょうか。
性的なものを感じる前に、単純に美味しそうとか豪快であるとか、別の感覚をおぼえるということなのかもしれません。
かつて永谷園のCMで、男性がお茶漬けを豪快に食べるというものがありました。
これが世間では大変に好評で話題となりましたね。
やはり時代ということでしょうか。
ネットの声は炎上なのか?

このCM発表後、ネットでは様々な声が上がっていきました。
「気持ち悪い」
「性的搾取だ」
「なんかキモい」
という否定的意見に対して、多くの疑問の声も上がっています。
「どこが性的なのか」
「なぜ炎上しているのかわからない」
「なにがキモいのかわからない」
さらにはフェミニストの過剰反応だという声もあれば、それを批判する意見に嫌悪を感じるという声もあがり、炎上騒ぎが大きくなっていきました。
非実在型ネット炎上とは?
批判や疑問など様々な声に対して、今回の炎上は本当に炎上なのかという話題も上りました。
その指摘が「非実在型ネット炎上」といわれるものです。
これは、実際には炎上していないのに、炎上しているかのように取り上げられる現象というもの。
今回の例では、炎上とされたのは一部の少数の意見だったのに、メディアが炎上しているかのように報道したため、それをきっかけにネット上で論争が巻き起こったというもの。
結果的に本当に炎上してしまったのではないかという意見があります。
SNSなどでの炎上騒ぎは、本当に炎上しているのか非実在型の炎上なのか、各個人が見極めるのが難しいと言われています。
今回の騒動も、最終的にはCMを叩いている人よりも、CMを叩いている人を叩く人の方が圧倒的に多くなっていったように思われます。
まとめ
人気カップ麺「赤いきつね」の新アニメCMの表現が性的であるとして炎上騒ぎになりました。
問題となったのは、若い女性が麺を食べている描写が性的で気持ち悪いというもの。
これに対して多くの反論が飛び交い、炎上騒ぎに発展していきました。
ところがこの炎上は本当なのかという声もあがり、実際には炎上していないのにメディアが煽った結果の「非実在型ネット炎上」ではなかったかという指摘が出ています。
この騒動に販売元の東洋水産は完全にスルーという対応をとっています。
批判の正当性を見極め、キッチリと対処するというのが企業の姿勢ということで、今後の動きが気になるところです。
各企業は、今後ますます炎上対策というものに力を注がざるをえなくなりそうですね。
最後までお読みいただき有難うございます。
コメント