講談師として人気・実力共によく知られている神田伯山さん。
その神田伯山さんにはお弟子さんが数人います。
良く知られているのは
神田梅之丞さん、神田青之丞さん、神田若之丞さんの3人です。
この3人を、師匠である神田伯山さんも基本的にイイ男揃いだと評しています。
特に2番弟子の神田青之丞さんは愛されキャラだそうで、様々な面白いエピソードがあるようです。
そのお弟子さんたちのエピソードを調べてみました。
神田伯山の弟子はイイ男揃い
世間の認知度も上がってきた講談師という職業。
立て板に水の名調子で語られる講談は耳にですね。
その講談師の世界で人気抜群の神田伯山さん。
なかなか弟子をとらなかったのですが、現在では3人のお弟子さんがいます。
3者3様で特徴がありますが、揃ってイイ男揃いだといいます。
1番弟子の神田梅之丞さんは、仕事もそつなくこなし、周囲からの評判も良く、仕事もドンドン増えてきているようです。
2番弟子の神田青之丞さんは、背が高くスラっとした好青年だそうで、神田伯山さんの師匠である神田松鯉師匠を2度までも「なるほど」とうならせたそうです。
3番弟子の若之丞さん。
以前は美術館でバイトしていたという面白い経歴の持ち主です。
「美術品こわしたらどうするの」という問いに「修復士がいますから」とあっけらかんと答える天然キャラですね。
変わったところもあるようですが、基本的にはいい子のようですね。
その中でも2番弟子の神田青之丞さんのエピソードを、神田伯山さんは以前ラジオなどで楽しそうに語っていました。
神田伯山の2番弟子・青之丞が面白い
2番弟子の神田青之丞さんは青森県八戸の出身なので、芸名が青之丞になったようです。
以前は子ども食堂で週7日バイトに行っていたという青之丞さん。
師匠の神田伯山さんが言うところでは、顔は「ジェネリック野村萬斎」。
狂言師・野村萬斎さんに似ているけれど、そこはニセモノだという笑いを込めた評価となっていますね。
かなりの愛されキャラだとことで、様々なエピソードが語られています。
シジミ汁エピソード
ある時楽屋で神田伯山さんが食事をしていた時の事。
ご飯のお供に汁物が欲しくなった伯山さんが青之丞さんにインスタントのシジミ汁を作ってくるよ頼んだそうです。
ところが5分経っても10分経っても持ってこない青之丞さん。
心配になって伯山さんがのぞくと、作りかけで放置されたシジミ汁があったそうです。
なんと青之丞さんは物販の若い男性と親し気に談笑していたというのです。
師匠の言いつけそっちのけで話に夢中になるというのも大胆ですね。
はちのへ帯エピソード
故郷・青森での独演会に来た伯山一門。
なんと青之丞さんは、ここで開演時間を勘違いするミスをしてしまいます。
急いで着物に着替える一門。
そこで伯山さんが見たのは「はちのへ」と大きな文字が入った帯をする青之丞さんでした。
これはは八戸が地元の青之丞さんに母親から送られたお祝いの品だったのです。
「前座の弟子がそんな目立つ帯締めてどうするんだ」と突っ込む伯山さんに対して言った青之丞さんの一言。
「僕はこれまで親に逆らったことがありませんので」
なんとも天然キャラですね。
博多座遠征エピソード
名門である博多座に上がることになった伯山一門が福岡l空港に到着した時のエピソード。
出迎えに来た松竹の関係者たちはビシッとスーツ姿でお出迎え。
神田伯山さん自身も綺麗な服装で挨拶をしていると、付き人の弟子2人(青之丞さんと若之丞さん)はとんでもなくラフな格好で登場したそうです。
若之丞さんはなんと寝ぐせのままで爆発した髪型で登場。
その姿は木の実ナナさんを思い起こさせるようだったというから相当な爆発ヘアだったのでしょうね。
その横で野村萬斎さんに寄せすぎの表情の青之丞さん。
ここで出たのが「ジェネリック野村萬斎」という面白いコピーでした。
この後移動して荷物の運搬をする2人の弟子たち。
なんと大事な釈台(机)を地べたに置いている若之丞さん。
当然注意すべき立場の兄弟子・青之丞さんでしたが、なんと青之丞さんも釈台を地べたに置いていたというから笑えないですね。
師匠の伯山さんには相当インパクトが強かったのでしょうね。
タクシー車内エピソード
遠征先から東京に戻った伯山一門。
空港から帰るときにタクシーで帰ることになった時のエピソード。
伯山さんから「ストレスとか大丈夫か」と聞かれた青之丞さん。
「今はかなり落ち着いてきてまして、100をマックスとしたら70くらいですね」と明るく答えたという天然ぶり。
愛されキャラというのがなんとなくわかりますね。
神田伯山も驚く弟子入り志願者たち
芸人の世界では内弟子制度がまだまだ残っていますね。
これはと思う師匠に直接弟子入りを志願しに行くというのが大体の流れです。
神田伯山さんのところにも多くの弟子入り志願者が来たそうです。
まだ弟子をとっていなかった頃にあった変わった志願者のエピソードが語られています。
和歌山からの弟子入り志願者は来た時のエピソード。
弟子入りを断られると思わず「ええ~。とんないんですか」と声を発したそうです。
弟子に取られて当然だと思っていたのでしょうね。
またある時は、突然ホールの自販機で買った缶コーヒー2本差し出され、「伯山さんですか。缶コーヒーどうぞ」と渡されたそうです。
「あ、どうも」と受け取った後、突然「弟子にしてください」という言葉がきたそうです。
正攻法ではなく変化球でと思ったのでしょうかね。
なんとも変わった志願者がいるものですね。
まとめ
神田伯山さんのお弟子さんは現在3人。
梅之丞さん、青之丞さん、若之丞さんというイイ男揃い。
3人はけっこう仲が良いそうで、青之丞さんは兄弟子の梅之丞さんを
「着物着ている中で一番良い」
と独特の高評価をしています。
若之丞さんとは食事やバッティングセンターなどによく誘っていくそうです。
まだまだ落語に比べて認知度も人気も及ばない講談師の世界。
その中で苦心しながら活躍を続ける神田伯山一門の今後が目が離せませんね。
最後までお読みいただき有難うございます。
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