毎年恒例のM-1グランプリが近づいてきました。
今年の審査員七名が発表されましたが、2018年以来の四年ぶりに入れ替えが行われました。
気になるその理由や背景とは?
新審査員に二名選出
今年のM-1審査員は、ダウンタウン松本人志、中川家礼二、立川志らく、ナイツ塙宣之、サンドウィッチマン富澤たけし、博多大吉、山田邦子の七名に決まりました。
大御所、オール巨人と上沼恵美子が審査員引退で、後任の二人が五年ぶりに復帰する博多大吉と、初就任の山田邦子に決まりました。
「もう胃が痛いのよ!」という悲鳴をもらす博多大吉は2018年に審査員を辞退して以来の復帰ですが、辞退した時の理由が以下でした。
「お笑いファンとしてみた時に、同世代の関東の芸人さんが必要だと思った」とし、浅草のナイツ塙や、他の事務所をまとめる座長的な存在としてサンドウィッチマンを推していたといいます。
中川家礼二とは、初代王者に敬意を表して退いたという経緯がありました。
今年はその三名と共に審査員になるのですが、多くの芸人仲間から慕われる博多大吉だけに、多方面から熱烈オファーがあったのでしょうね。
「重責を担うプレッシャーで今からワクワクドキドキしています」と抱負を語ったのは山田邦子。
意外だという声も聞きますが、吉本興業所属ではなく、実績抜群の女性芸人という条件としてこれ以上ない選出ではないかという声が多いですね。
そんな山田邦子が自身のYouTubeチャンネルで審査基準を語っていました。
前評判に関係なく、一番ウケたかウケないか、その日一番面白かった組を選ぶというスタンスで臨むという。
長くお笑い界に君臨してきた女王といえる存在だけに、多くのファンから山田邦子の審査に期待する声が寄せられている模様です。
大御所の審査員引退
今年審査員を退くのは、長きにわたって務めてきたオール巨人と上沼恵美子。
引退はニ、三年前から決めていたとそうで、「審査はめっちゃ疲れる」などサバサバした表情で語っていたということです。
オール巨人は、審査の一週間前からお酒を断ち、全神経を集中して臨んでいたことを明かしています。
毎年審査に行かなければならないという追い詰められたような心境だったそうで、これで気楽に見られると笑顔をみせていたそうです。
考えてみると、多くの芸人さんの人生を変えてしまう大会だけに、審査員には相当な疲労が伴うことでしょう。
出場者や視聴者に納得のいくコメントを出しながら審査をするというのは、胃が痛むのも当然といえるでしょう。
上沼恵美子の歯に衣着せぬ毒舌審査コメントは、時に炎上騒ぎも起こすものでしたね。
人それぞれ笑いの感覚は様々ですから、誰もが納得のいく審査をするのは、自身で芸を披露する以上の技量が求められますね。
二人は昨年のM-1の控室で会ったときに今後について話し合ったそうで、「ほんなら一緒にやめましょうか」と決めたそうです。
なにか、あの二人らしいエピソードです。
昨年のM-1後のブログで「二人で約束しました!今年で卒業することを!」と宣言されていたとのこと。
また、引退の理由としてもう一つ。
自分に理解できないような漫才に、理解したような顔をして審査することはできないというものがあるそうです。
昔に比べて漫才も色々な形が出てきています。
若手芸人たちが日々試行錯誤を繰り返し作り出していく新しい形の漫才に、どうしても理解を示しがたいところがあるのでしょう。
そうなったとき、やはり老兵は消えゆくのみという心境になったのでしょうか。
それでも、若手を容赦なくバサバサ斬っていく審査ぶりは大御所ならではのものなので、これがなくなってしまうのは少し寂しい気がしますね。
炎上騒ぎを起こした上沼恵美子の毒舌も、それがなくては物足りないと惜しむ声がTwitterなどでも多いですね。
まとめ
毎年なんだかんだ言いながら多くの人がみてしまうM-1グランプリ。
今年も9組の結晶進出が出そろいましたが、そのうち5組が初進出ということで、フレッシュな顔ぶれですね。
この若い力をベテラン芸人がバサバサ斬っていく審査コメントがこそが、この大会が盛り上がる一つの大きな要因ではないかなと思います。
時に厳しく、納得いかない炎上覚悟のコメントを繰り出す審査員が今年は出るでしょうか?
楽しみにしている視聴者は多いのでは?
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